クォードコーポレーションでは医療現場への安全な水の供給と、環境に負荷を与えない排水を確保するために、高い専門技術と豊富な実績を蓄積してまいりました。病院の水処理計画に当たり、調査・設計・工事・維持管理はもとより、水のリサイクル利用によるコストダウン計画やご提案を含めた包括的水処理企業としてお客様のご期待に応えていきたいと考えております。
殺菌処理の重要性
病院からの排水には、人間の健康に影響を与えるリスクが数多く存在します。特に殺菌されていない感染系排水には、多種多様な病原体(病原菌・ウイルス)が含まれており、それらの感染・伝播の危険性が叫ばれています。しかしながら、病原菌の感染・伝播リスクが多く含まれる感染系排水に、水質汚濁防止法などの法規制がほとんどありません。そのため、本来、自然環境中に広く存在していない病原体が病院からの排水を通じて広がり、何らかのきっかけにより増殖し、感染の拡大を引き起こす可能性があります。そのようなことから近年、感染系排水を殺菌処理し、病原体排出を可能な限り抑えることが重要だと考えられています。
画期的な処理
ー病院排水が伴うリスクを、限りなくゼロに近づけたい―
そんな想いからクォードコーポレーションが提案するのが、「ユニコン感染系排水処理システム」です。それは、当社が従来より取り扱ってきたコンクリートユニット製水槽「ユニコン」と安定化二酸化塩素+オゾンの相乗効果による強力な消毒・殺菌処理を組み合わせた、強力かつ安全で耐久性に優れたシステムです。さらに、他システムと比べて経済性にも優れ、工事期間が短いのも特長です。
ユニコン感染系排水処理システム フローシート
当システムでは、流入部〜放流、排気まで殺菌処理を行います。お客様のニーズに応じて、建物内(地下など)への設置もすべて対応致します。
低ランニングコストで、経費を大幅削減
それぞれの単独使用でも殺菌効果の高い安定化二酸化塩素とオゾンの相乗効果により、薬剤を単独で使用した場合よりも少ない投与量で、適切な消毒・殺菌効果を達成できます。これにより、他の処理システムに比べて、ランニングコストを大幅に削減させることが可能になります。
環境配慮
消毒・殺菌処理に熱エネルギーを使用しないことから、CO2排出量が少なく、高圧蒸気殺菌に比べCO2排出量を1/3程度に抑えることができます。オゾン(O3)の強力な酸化力により、感染系排水中に含まれる、ホルマリン等の消毒剤を酸化分解する能力を有します。
強力殺菌
ユニコン感染系排水処理システムは、安定化二酸化塩素(ClO2)とオゾン(O3)の相乗効果により、感染系排水を強力に消毒・殺菌します。
高い安全性
安定化二酸化塩素(ClO2)による消毒・殺菌では、トリハロメタン等の発ガン性物質を排出しません。また、飲料水の殺菌剤としても認められるほどの高い安全性を有します。
安定二酸化塩素+オゾンのメリット
一般的に使用される次亜塩素酸では揮発性が高く、塩素臭の発生・保存期間が短い(約1ヶ月)などの問題がありました。しかし、安定二酸化塩素+オゾンでは、塩素臭がほとんど発生せず、また長期保存(約1年間)も可能です。
ユニコンシステム化
ユニコン(浄化槽用に開発されたコンクリート二次製品)とシステム化の優位性
- 躯体構築の現場での工期が飛躍的に短縮可能。
- 施工の面積を最小限に抑えながら施工可能。
- コンクリート躯体と同様、槽上に積載可能。