クォードコーポレーションが使用する液中膜は微生物を利用して排水を浄化し、浄化された処理水と浄化に利用した微生物を分離するフィルターです。孔の直径は0.4μm(1万分の4mm)と非常に細かく、排水中の病原菌などを高い精度で分離することができます。省スペース・省エネ・高度排水処理を同時に実現しています。
膜処理システムの特徴
優れた耐久性と工事期間の短縮を実現します。
槽本体は、専門工場により製造される「ユニコン」ですから品質、耐久性に優れており、上部をそのまま駐車場として利用できます。さらに、現場打工法の1/4の工期で工事が完了するので、工事期間の短縮が行えます。
経済的に、迅速に提供します。
設備機器も工場生産システムにより製造し、品質・耐久性に優れたものを、ユーザーニーズに応え、経済的にかつ迅速に提供いたします。
設置面積がコンパクトになります。
膜処理システムは高濃度活性汚泥運転で行うため、ばっ気槽等の容量を小さくでき、かつ沈殿槽・汚泥濃縮槽が不要です。従来の合併浄化槽方式に比べ、設置面積がコンパクトになります。(当社比25〜50%減)
運転管理が容易です。
処理フローがシンプルで負荷変動にも強いので、運転管理が容易で、安定した水質が得られ、処理水の再利用が可能です。(中水等に利用)
窒素も除去できます。
窒素やリンの除去も過大な付加設備なしで、膜処理システムでは対応できます。BODなどの有機汚濁物質の分解だけでなく、窒素も同時に除去できます。(高度処理型の場合は、硝化槽に凝集剤を直接添加するだけで、リンも簡単に除去できます。)
特別な動力は不要です。
液中膜はばっ気撹拌の水流と気泡にて常に洗浄されているため、特別な動力なしで安定した膜分離が行われ、安定した処理水質が得られます。
膜処理システムの施工
ユニコン膜処理システムは工場生産システムなので、土工事から設備機器据付工事までの工事期間は現場打の1/4で完了します。しかも安定した品質・精度・強度・耐久性があり、施工能率抜群のシステムです。槽本体の組み立て目地は、接着工法を採用することで、コンクリートの一体化を実現。耐水性の接着剤で、漏水の心配はありません。
膜処理システムの運転
ユニコン膜処理システムは、処理水量と膜閉塞を判断する膜間差圧のチェックを行えば、設備の処理状況が適宜把握でき、高度な運転管理技術は必要ありません。また、一般の電話回線による無人監視システムにより、上記のデーター等の遠隔監視等も可能です。(お客様のニーズによりオプションにて対応いたします。)
膜処理システムのメンテナンス
液中膜の洗浄は、浄化槽の場合、膜の目詰まり状況を目安に2〜3回/年程度、槽内の逆流薬洗装置による洗浄工程を行ってください。この洗浄作業は、ユーザーまたは、地元浄化槽維持管理業者にでも簡単に行えます。
また、下記条件での膜カートリッジの交換も即納にて対応できます。
- 処理機能面で洗浄しても処理水量を確保できなくなるほど、細孔目詰まりが生じた場合の膜カートリッジの交換(浄化槽の場合5年程度)
- 維持管理上のトラブルについて、衝撃等で部分的に膜が損傷し、機能的に問題を生じた場合の膜カートリッジの交換(少量の場合でも即納)