クォードコーポレーションは、福井県立大学との共同研究により排水処理に特化した微生物製剤を開発しています。革新的でクリーンな微生物薬剤によりあらゆる有機系排水処理の問題を解決へと導きます。
Qq-bioの研究開発の概要
下水処理設備の機能を低下させるような高濃度有機性廃水の放出は、下水道法により厳しく規制されています。この目的で各事業所には、廃水を公共下水道に流す前に下水排除基準以下にするための除害施設(廃水処理設備)の設置が義務づけられています。近年、食品工場などでは生産効率を高めることを目的として、製造を1箇所で集中的に行うケースが増えてきたことから、この基準値をクリアするのが難しい工場も出てきました。しかしながら、事業者側としては、なるべく廃水処理にはコストをかけたくないと考えています。
持続可能な排水処理に向けて
排水処理で一般的に使われている活性汚泥法は、100年以上の歴史を持つ水処理技術です。微生物を含んでいる汚泥を活性汚泥と見立て、それを活かすことで水質を浄化します。しかし、この方法は「微生物=汚泥」とする点に問題があります。例えば、負荷(=汚れ)が100あれば、汚泥が30~70出てしまうなど、環境面やコスト面でも多くの無駄が発生します。それに対し、弊社がご提案する微生物排水処理技術「Bio-RESE」では「微生物=分解者」という視点に立ち、汚れの基質に応じた微生物をうまく働かせることで、活性汚泥法と比較して1/10~1/2に汚泥を削減することが可能です。言い換えると、微生物という自然界の分解者を積極的に活用することで、僅かな資源で環境負荷を低減するというのが「Bio-RESE」の考えあり、メリットなのです。またそれは、排水処理の問題解決のために肥大化したシステム自体の合理化にも繋がります。微生物排水処理技術「Bio-RESE」はコスト面はもちろん、環境面でも大きく負荷を低減させる技術です。それは、「未来に続く持続可能な排水処理を実現する」という弊社の考えの現れでもあります。